【本】「後宮の烏 」(作者:白川紺子) を読んで

読書

あらすじ

後宮の奥深く、妃でありながら夜伽をすることのない、「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。そんな烏妃の許に時の皇帝・高峻がある依頼を携えて訪れることから物語は始まる。

感想

九九かわいい
寿雪は美人でめげない、
心を強く持てるいい子。
九九は癒し
わたしも寿雪の髪を結いたい
着物を選びたい
九九とお茶したい
皇帝は添えるだけ

アニメ化も決まって、物語は7巻で完結したコンパクトでテンポもいい、読みやすいお話。基本は謎解き系。主人公の寿雪は神様の巫女なので、不思議な力が使えたりするけれど、万能ではない。死んだ人の魂を呼んで、それだけで真相が解明するわけではない。物に刻まれた持ち主の記憶を垣間見たとて、今を生きる人の助けになるわけでもない。後宮という妬みや恨み、心のどす黒いところを捏ねて煮詰めて箱に詰めた場所の物語だが、登場人物たちの悲壮さを反映することなく、ドライに表現されているのでとても読みやすい。

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