【本】「博士の愛した数式」(作者:小川洋子)を読んで

読書

あらすじ

「ぼくの記憶は80分しかもたない」
博士の背広の袖には、そう書かれたメモが留められていた。記憶力を失った博士にとって、わたしは常に〃新しい〃家政婦。博士は〃初対面〃の私に、靴のサイズや誕生日を訪ね、数字を通して会話する。やがて私の10歳の息子が加わり、日々はうつろう。

感想

子どもの頃に
こんな先生に会いたかった!
数学めっちゃ好きになれたと思う。
素数とか完全数とか、数字の持つ多面性をこんなに優しく教えてくれる先生がいたらと、
思わずにはいられない。

そしてやたらと阪神の選手が出てくる。(昔の選手ばっかり)
背番号とか、記録とかで話が進むので意味はちゃんとある。
とにかく、声がけが優しい。

「ゆっくりでいい。」
「どんな数字にも意味があるからね。大事に扱ってやらなくちゃ、かわいそうだろ?」

途中式を消したり、汚く書いちゃダメ!っていうことを、数字の立場でさとしてくれる。
そして小学生が宿題を解いただけで「すばらしい。」といってくれて、説明しながら、「良く気づいたね。」とか言って、とにかくめっちゃ誉めてくれる。そして子どもは何よりも大切にしなくてはならない存在である、という信念を持っている。

映画化もされているけれど、ぜひ、ぜひ!!小説で読んで欲しい!!
博士の記憶がもたないので、何度も同じ会話をしたり、何度も同じ説明があるので、本を読んでて忘れちゃっても大丈夫!

登場人物も私(家政婦)、私の息子(√)、博士、未亡人。のほとんど4人だけ。
野球選手の方が名前はたくさん出てくる。

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